原子力発電所のAccident Management訪米調査団
期間 | 2011年12月4日(日)〜12月11日(日) |
企画主催 | 一般社団法人 日本技術者連盟 〒107-0052 東京都港区赤坂2−2−19 アドレスビル5F TEL : 03-6229-1946 FAX : 03-6229-1940 http://www.jef-site.or.jp/ |
総合事務局 | 株式会社アジア技術移転機構(ATTO) |
参加のおすすめ
我が国の政府は7月6日、欧州で実施中のストレステストと同等のテストを我が国でも実施する方針を示し、7月11日、関係三閣僚による統一見解が示されました。
これは、欧州連合(EU)で導入されたストレステストを参考に実施するもので、定期検査中で、起動準備の整った 原子炉に対する1次評価と、全ての既設の発電用原子炉施設を対象にした2次評価に分けて行います。実施内容の詳細は現在原子力安全委員会の指示のもとで原子力安全・保安院が検討中ですが、7月15日に示された案によれば1次評価は、設計上の想定を超える地震、津波、全電源喪失、最終的な熱の逃し場(最終ヒートシンク)喪失が生じた場合、安全上重要な設備機器がどの程度の安全裕度を有しているかを評価します。また、2次評価では、1次評価で想定した条件が重畳して生じた場合の安全上重要な設備機器がどの程度の安全裕度を有しているかを評価することとされています。1次評価が定期検査中の原発の再稼働の条件とされるのかどうかを含め実施内容の詳細やスケジュールは今後決定されることとされています。
そこで本連盟では、原子力発電所問題で新たな安全性に関する総合的評価導入に際し、欧州のストレステストの実態を調査することを目的として「EU主要諸国の原子力発電所における安全性に関する総合的評価調査」を計画致しました。英国のHSE, フランスのASN, EDF,ベルギーのEU本部、ドイツのBMUを訪問して、EU主要諸国の原子力発電所におけるストレステストの実施方針、今後の予定、ストレステストの判定基準、アクシデントマネジメントに対する意見交換と情報収集を行う事が出来ました。
一方、米原子力規制委員会(NRC)は、欧州連合(EU)が実施している原発のストレステスト(耐性試験)について「米国には必要ない」との考えを示しており、米国は原発の安全性について、自国で独自に検査しています。
本連盟では、EU主要諸国の原子力発電所のストレステストについての実態調査の成果を踏まえて、この度、米国における原子力発電所のAccident Managementの実態について調査を行う事に致しました。米欧の違い、考え方、取組などについて、相互ディスカッションを行う事は意義あるものと思います。
募集要項
- ■ 調査期間:
- 2011年12月4日(日)〜12月11日(日) 8日間
- ■ 団長
- 宮野 廣 氏 (法政大学 大学院 デザイン工学研究科 客員教授)
- ■ 通訳者(日⇔英語)
- ベテラン適任者
- ■ 添乗員
- 添乗員は全行程同行致します。
- ■ 参加費
- ¥960,000(消費税込)
- ただし、航空運賃につきまして諸般の事情で参加費の変更とする場合もございますので予めご了承下さい。
- 詳細はパンフレットをご参照ください。
- ■ ホテル
- 一人部屋
- ■ 募集人員
- 15名(最低人数10名)
- ■ 申込締切
- 2011年11月14日(月)
- 参加に含まれるもの
- 団体エコノミークラス航空運賃
- 給油特別付加運賃、空港税等
- ホテル宿泊費(シングルルーム、税・サービス料含む)、一部食事代(日程記載分(機内食含む)、飲み物代は別)
- 運営業務費(プログラム企画・運営費、団長、選択、添乗員同行費)
- 訪問先関係費、報告書作成費な事前の研修費(資料費、会場費、講師費等)
- 現地陸上交通費(空港・ホテル・視察先への専用バス代、ガイド代、列車代、チップ代等)
- 通訳料
- 現地関係者との懇談会費用
- 参加費に含まれないもの
- 渡航手続き諸費用(旅券取得費用、渡航手続き取扱い料金等)
- 個人的経費(ホテルにおける電話代、クリーニング代、チップ等)
- 集合時及び解散後の交通費
- 超過手荷物料金(エコノミークラスは20kg以上)
- 任意の海外旅行傷害保険
- 障害・疾病に関する医療費
- 取り消し料金
- 旅行上の諸費用(航空運賃、ホテル宿泊費、現地地上交通費等)
・実施日から起算し、さかのぼって30日以降3日前まで :費用の20% ・実施日から起算し、さかのぼって2日前以降1日前まで :費用の50% ・実施日当日の取り消しは、全額申し受けます。 - 運営業務費、共通経費等は別途申し受けますので予めご了承下さい。
訪問先概要
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1.US Nuclear Regulatory Commission (NRC)
アメリカ合衆国原子力規制委員会(英: Nuclear Regulatory Commission、略称:NRC )はアメリカ合衆国政府の独立機関の一つであり、合衆国内における原子力安全 に関する監督業務(原子力規制)を担当する。アメリカでは現在、104 基、10,036 万kW の実用発電用原子炉が運転中で、原子力発電は全発電電力量の約19%を占めている。
Chairman Gregory B. Jaczko を始めとるする関係者とのMeetingを予定しています。
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2.ノースアナ原子力発電所(North Anna)
2011年8月23日、米東部バージニア州でM5.8の地震発生、同原発2基、自動停止、外部電源喪失したが非常用ディーゼル発電機が起動、緊急事態(4段階の下から2番目のレベル)を宣言。ワシントン等では1918年以来93年ぶりの地震でかなりのパニック状態に。
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3.ウォーターフォード原子力発電所(Waterford)
2005年8月、ハリケーン「カトリーナ」襲撃。ニューオーリンズ市は全市がほぼ冠水。
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4.サンオノフレ原子力発電所(San Onofre) 又は
ウディアブロキャニオン原子力発電所(Diablo Canyon)
米西海岸(カリフォルニア州)は地震地帯なので、米の他の原発よりも地震対策が強化されているはず。ディアブロキャニオン原子力発電所(Diablo Canyon) サンオノフレ原子力発電所(San Onofre)など。
(ディアブロ原発は大地震に遭遇経験あり。地震・活断層問題で反対派等から攻撃されている)
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5.フォートカルホーン原子力発電所(Fort Calhoun)(検討中)
2011年6月26日、米中部ネブラスカ州の同原発で、洪水の被害を防ぐための防御壁が決壊。施設内部に水が流れ込んで電源が一時失われたため非常用電源が作動。危険には至らなかった。同炉は4月7日から燃料交換停止中。
日程 : 2011年12月4日(日)〜12月11日(日)
行程 |
日程 |
都市 |
スケジュール |
1 |
12/4 (日) |
東京発 ワシントンDC着 |
搭乗手続きの後、特別待合室にて結団式 ユナイテッド航空にて出発 ワシントンDC到着後、ホテルへ移動 |
2 |
12/5 (月) |
ワシントンDC滞在 | U.S. Nuclear Regulatory Commission(NRC) 訪問 Chairman Gregory B. Jaczko とのMeeting(予定) |
3 |
12/6 (火) |
ワシントンDC発 ↓(リッチモンド経由)↑ ノースアンナ着 |
移動 ノースアナ原子力発電所 訪問 移動 |
4 |
12/7 (水) |
ワシントンDC初 ニューオリンズ着 |
自由研修 ユナイテッド航空国内線にて移動 |
5 |
12/8 (木) |
ニューオリンズ発 ウォーターフォード着 ニューオリンズ発 ロサンゼルス着 |
ウォーターフォード原子力発電所 訪問 ユナイテッド航空国内線にて移動 |
6 |
12/9 (金) |
ロサンゼルス発 ↓ ↑ サンオノフレ着 |
移動 サンオノフレ原子力発電所 訪問 移動 |
7 |
12/10 (土) |
ロサンゼルス発 | ロサンゼルス空港へ
ユナイテッド航空にて帰国の途へ |
8 | 12/11 (日) |
東京着 | ご帰国 |
※飛行機はエコノミークラスを利用します。